ぶらり旅 (北海道)

写真集の更新は、不定期で 行っておりますが、
「ぶらり旅」をした時にその内容を紀行風にまとめてみました。
蒸気機関車に関係のない時もありますが、感想など頂戴できればうれしいです。
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  • 銀婚ぶらり旅、明日萌から知床・摩周へ
99/07/20 記

今回の旅は、私事で恐縮ですが「銀婚ぶらり旅」です。(平成11年7月2日〜9日)

いつも2コ1(ニコイチ)の私達にとっても、25年をかみ締め直す「ぶらり旅」です。
息子達が「記念に旅に出れば・・」と言ってくれたのがきっかけとなり、「久しぶりに北海道へ・・」となった訳ですが
なぜかタイミングよく復活蒸気機関車が走っている、どこに旅をしても蒸気機関車から離れられないのかもしれませんね。
結婚前からも家内は、デートといえばSL撮影によく付き合ってくれました。
関西本線で彼女にマイクスタンドの役をよくやってもらいました。
超指向性マイクを使用して、遠くの汽笛も録音していましたが、近くの音が抜けないように
録音するには、人間マイクスタンドが最高でした。(マイクを自在に動かせるから)
省みれば「よく付いて来てくれた」と、感謝の念で一杯なのですが、うまく表現できない不器用さは
同世代の方なら分かって頂けるかもしれませんね。
そこで今回は私がガイドを勤めようと、密かに決心しての旅立ちとなりました。

7月2日朝、長男の車で伊丹空港へ。
2時間の空の旅は雲の上ばかり。千歳からJRで深川へ、そして留萌線を列車で。
NHKの朝ドラ「すずらん」の舞台となった 「明日萌(あしもい)」(恵比島)は留萌本線の中ほどの駅です。
ロケの時なら萌ちゃんにも会えるのでしょうが、それでも人気上々のようで結構な人出でした。

留萌駅の到着が午後2時半、伊丹を8時半に出発してから6時間の行程です。
レンタカーに乗換え、列車から見た撮影ポイントの確認に出かけます。
深川から留萌まで、ワンマン車両(1両)の運転席の横で風景を見ながら、蒸気機関車の撮影には難しいなと、感じていました。
広い北海道だから当たり前かもしれませんが直線が多く、線路脇には夏草が茂り、機関車の足元が見えません。

草といえば以前に「北海道のフキは雨の時傘になる」と私が言った時、家内は信じませんでした。
留萌の沿線にもフキはたくさんあります。家内の納得顔に私も満足。

7月3日・4日は「すずらん号」の撮影です。 詳しくはすずらん号のページをご覧下さい。
沼田町の文化財になっている「クラウス15号」にも会って来ました。

4日の夕方に深川で車を返し、いよいよ私のガイド役のスタートです。
深川から特急で網走へ移動です。
今回の旅は、息子達がプランをしてくれました。もちろん私達の希望にそってですが
長距離の運転は却下されています。気遣ってくれる気持ちも分かるので、私も長距離は列車移動を承認です。
遠軽駅(旭川と網走の中間ぐらい、網走まで特急で2時間)を過ぎ、夕暮れの景色の中で
私は昔、何回か訪れた常紋信号場(生田原ー金華)の姿を探しました。
見覚えのある風景はなく昔、信号場の建物のあった場所にスレートの大きな屋根が見えるだけです。
車掌さんに聞くと“いまでも1日に1回ぐらいだけれど、信号場は現役で、あのスレートは雪かきが出来ないので屋根をつけた”と。

留萌では晴天の3日間でしたが、霧雨の網走に到着です。
道東は3日ほど雨だった様で、明日の天気を気にしながらも、おやすみなさーい。

1夜開けて快晴とまではいかないまでも「晴」、網走から駅レンで「観光ぶらり旅」の始まりです。
網走刑務所、網走監獄へ。監獄は明治の姿をそのままに保存した博物館ですが、全ての建物を見て廻ると
1時間以上かかります。家内は時間をかけ全部を懐かしそうに見ているので「懐かしいの?」と聞くと やっぱ、怒られました。
網走を後にし途中、藻琴や流氷の頃が懐かしい 北浜駅に寄りながら原生花園へ。
原生花園の花たち(ハマナス・エゾスカシユリ ・エゾキスゲ)はちょうど見頃でしたが、観光客の多さと柵の多さにびっくりし、すぐに退却です。

晴天のオホーツク海を見ながらのドライブは、今日の泊まりのウトロ(知床)へ。
毛がにの料理と地酒を堪能して、おやすみなさ−い。

明けて7月6日(火)旅に出てから5日目になっています。
まず知床峠に向います。羅臼岳は快晴ですが、北方の島々は霧の中でした。
知床大橋・カムイワッカの滝・知床五湖へ。
知床五湖では3・4・5湖は「ヒグマ出没の為立入り禁止」でした。
知床ではエゾシカ・キタキツネには遭えました。 後はクマで、知床3動物揃い踏み。クマには会えない方が良かったのですが、ちょっとだけ・・。
キタキツネもヒグマもそうでしょうが、観光客が餌をやったり、食べ物を捨てたりした事が
彼らを自然から遠のけ、人里近くに姿をあらわす様になったと聞けば、我々観光客が反省せねばと思います。

家内が一番行きたがっていた「摩周湖」です。
霧はなく快晴の摩周湖でしたので、裏摩周にも廻りました。裏摩周は人もいないし、ゆっくりと出来ます。
泊まりは中標津なので時間的には「ゆとり」です。プランしてくれた息子に感謝!!
中標津の開陽台という330度の展望台へ。小高い丘ですが、見渡す限りの平原(牧草畑)に
地平線を見、本当に地球が丸いという事を実感しました。
ジャンパーを着ていても肌寒い丘で、七夕の星を観ると若者達が 色とりどりのテントを張っています。
きっと綺麗な星々に会えるのでしょうが、自分達の「トシ」を実感した日でもありました。
開陽台に通じる道路はどこまでも真直ぐで、車を入れて写真を撮ろうと待っていましたが
車が来ない、そこでしゃーなく自分の車を置いて撮りました。「ミルクロード」

明けて七夕。あの若者達は今日も頑張るのでしょうか?
今日は長男お奨めの「霧多布岬・霧多布湿原」。
中標津を出て霧多布に向う道中、いや北海道全体にある風景ですが牧草を保存するカタマリ
があります。サイロを使わなくなったのも時代なんですね。相当圧縮してカチンカチンになっています。

私の住む大阪の最高気温は30度を超えているのに、霧多布は寒い。家内はカイロを2ケ入れて、それでも「寒い」を連発していました。
気温の関係でしょうが北海道では、いろんな季節の花がいっぺんに咲きます。 霧多布岬のタンポポです。
霧多布湿原から海岸線をドライブして厚岸へ。徳川幕府開基の国泰寺にお参りし、帯広までひとっ走り。帯広泊。

帯広駅前は再開発が盛んで、昔に何回か訪れていますが自分の記憶のかけらすら見出せませんでした。
今日は定山渓温泉まで移動しますので、帯広からは列車です。
いつもよりは出発が早いのですが(普段は早く宿に入って、ゆっくりと出る)9:18発の「快速狩勝」に乗りこみます。
ワンマンの1両の快速で、富良野に向います。途中「鉄道員(ぽっぽや)」の舞台の幾寅駅を10:42、富良野には11:19の到着です。
タクシーでラベンダーを観賞に。7月8日ですが、見頃には10日ほど早いようです。残念!!

富良野・滝川経由で札幌まで列車、再び札幌でレンタに乗換え、定山渓温泉へ。 ちょっと時計台だけ見学しました。
定山渓の宿は最高。
宿の係りのお姉さんが若そうなので、歳を聞くと「19歳」、この宿は若い人が多かった。
だから「よかった」んではないんですよ。本当にゆっくりと「くつろげた」って事です。
しかし若い人達が地元で働けるってのは、いいですね。またまたお酒も頂きました。

早いもので8日目の朝。予定表では夕張散策でしたが、ガイド(私)の提案で洞爺湖から支笏湖へ。(観光コース)
中山峠から雪の残る蝦夷富士を眺め、洞爺湖へ。観光へりなるものに乗り結構楽しみました。
高いところから見ると景色がまた違って見えるのには驚きました。皆さんもお試しあれ。二人で8000円でした。
支笏湖から千歳へ。レンタカー営業所は南千歳の郊外にあり、そこに返車し、バスで空港に送ってもらうシステムです。
行ってみてレンタが空港には入れない訳が納得できました。レンタ王国・北海道ですが、だだっ広い場所に一面の車・車、走っていく車は全部そこに入って行く。
5分毎に出発する送迎バスもほぼ満席、レンタ王国ならではと納得です。
営業所の中にガソリンスタンドもあるし・・・またまた納得。

18:35発 ANA140便 関空行きで北海道を離れました。
夕焼けの美しい雲の上で、「節目」という事をぼんやりと考えていました。
人間って奴は、いや自分は、わがままな性分で節目でもないと振り帰らないし、反省もしない。
わがままゆえに、結婚生活においても20年とか銀婚とかの節目でもないと、きっと「相手の立場で考える」って事をしていない。
そんな反省もちょっと頭をかすめる帰途でした。

関西空港に降りたってからもその反省を維持できるかが、問題なのですが。感謝!! 99/07/20 記

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Photo:Yoshihiko Kawaguchi

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