慈光寺

 峠の北西に位置する慈光寺は、天正2 年(1574)に織田信長の兵火により焼失し、江 戸時代に僧亮海が再び興こしたものです。 山号の『髪切山』は、役行者が生駒の山に 住む鬼を捕えて改心させ、その髪を切って慈 光寺で働かせたという伝説に基づいていま す。

 静寂な境内は『河内名所図会』にも記さ れるようにホトトギスの名所として多くの歌に詠 まれました。天文18年(1549)作の板絵千手 観音図、正応5年(1292)鋳造の銅鐘及び境 内は府の文化財に指定されています。